「で、どうやって入るの」
 望月が固く閉ざされた門を触りながら誰にともなく言った。
「まさかこんな所で詰まるとはな」
「壊せないんでしょうか?」
「ううん、いけないことはないんだけど、壊しちゃう?」
「他に方法があるなら、それに従います」
「そうよねえー」
「というか望月、最初はどうするつもりだったんだ」
「門にも結界があるかもとは思ったけど、想定外も想定外。こっちはこんなに精巧だなんて。あの子、頭もいいのね。後、ちょっと捻くれてる」
「感心している場合じゃない、それと悪態をついている場合か。出鼻を挫かれてしまったじゃねえか」
 天野から呆れたように言われ、望月は眉に皺を寄せる。
「それなら天野君、貴方は何か打開策はないのかしら?」
「今のところない」
「ほら、ないんじゃない」
「なんだって」
 二人は門の前で睨み合い、その様子を見ていた弓納が呆れ返る。
「あの、お二人とも。子供じゃないんですから」

「で、どうやって入るの」
 望月が固く閉ざされた門を触りながら誰にともなく言った。
「まさかこんな所で詰まるとはな」
「壊せないんでしょうか?」
「ううん、いけないことはないんだけど、壊しちゃう?」
「他に方法があるなら、それに従います」
「そうよねえー」
「というか望月、最初はどうするつもりだったんだ」
「門にも結界があるかもとは思ったけど、想定外も想定外。こっちはこんなに精巧だなんて。あの子、頭もいいのね。後、ちょっと捻くれてる」
「感心している場合じゃない、それと悪態をついている場合か。出鼻を挫かれてしまったじゃねえか」
 天野から呆れたように言われ、望月は眉に皺を寄せる。
「それなら天野君、貴方は何か打開策はないのかしら?」
「今のところない」
「ほら、ないんじゃない」
「なんだって」
 二人は門の前で睨み合い、その様子を見ていた弓納が呆れ返る。
「あの、お二人とも。子供じゃないんですから」

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