「はじめ、はじめ。何処へ行くの?」
 部室から何故か付いてきたたまきが太に行った。
「北宮神社だけど、それがどうかした?」
「うーん、そうね」
 たまきは少し思案した後、ニッコリと悪戯な笑みを浮かべる。
「私も付いていこうかな」
「え、坂上さんは?」
 思わず太が尋ねると、たまきは苦笑する。
「私も坂上よ」
「あ、そうだった。ごめん」
「もう、おかしな人ね。でも大丈夫よ。お父さんはもう少しお仕事に時間がかかるから。それまでに戻れば、ほら、何の問題も起きなくってよ」
「ははは」
 太は顔をひきつらせながら、こういう子が将来人を手玉に取っていくのだろうか、などと思った。

「はじめ、はじめ。何処へ行くの?」
 部室から何故か付いてきたたまきが太に行った。
「北宮神社だけど、それがどうかした?」
「うーん、そうね」
 たまきは少し思案した後、ニッコリと悪戯な笑みを浮かべる。
「私も付いていこうかな」
「え、坂上さんは?」
 思わず太が尋ねると、たまきは苦笑する。
「私も坂上よ」
「あ、そうだった。ごめん」
「もう、おかしな人ね。でも大丈夫よ。お父さんはもう少しお仕事に時間がかかるから。それまでに戻れば、ほら、何の問題も起きなくってよ」
「ははは」
 太は顔をひきつらせながら、こういう子が将来人を手玉に取っていくのだろうか、などと思った。

url(../../img/bg_19.jpg)
p15