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「神代の記憶を取り戻した代償なのか、私はここ数年来以前の記憶を全て失ってしまったわ。不思議ね。そんなものは些細なことの筈なのに、失ってしまった記憶はとても愛おしいものだったように感じる」 たまきはそう言って苦笑する。 「たまき。君は一体、何をどうしたいんだ?」 「はじめ、北宮神社で私と二回目に会った時のこと、覚えていて?」 「北宮神社で……」 太はたまきと会った時のことを反芻する。
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