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大きな音がした。同時に、空気が揺れ、風が大広間に流れ込んでくる。 「ねえ天野君」 「ああ、もたもたしている暇はないらしいな」 「小梅ちゃん!」 「大丈夫です、先に行ってください!」 弓納は獣と対峙したまま、振り向かずに答える。 望月は結界を解き、脇にあった階段へ足をかける。天野もそれに続く。 「やられるなよ!」 「了解です!」 二人が階段を駆け上ろうとするのを狙って、獣は角から電磁波のようなものを放とうとした。 しかし。
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