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獣は自身に加えられた大きな衝撃でよろめき、放たれた雷はあらぬ方向へと軌道を描き、階段脇の誰もいない場所へと直撃した。 「どっちを見ているんですか? 貴方の相手は私ですよ」 獣はゆっくりと真下にいる少女をギロリと睨んだ。そしてさも不服そうに喉を唸らせる。 「もしお二人を追いたければ私を倒してからにしてください」 弓納は腰を低くして槍を構える。 「私、負けるつもりありませんけど」
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