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豊前翁は大きく扇を掲げて思い切り振り下ろすと、上空の雲をまで散らしながら弓納に襲いかかった。弓納は槍を構えたまま、前方を見据えたまま動かない。 「どうした、そのままじっとそこに突っ立っていたら遥か彼方まで吹き飛ばされてしまうぞ。まさかこの風に乗って旅行しようってわけじゃあるまいにっ!」 「それはお断りです。旅行はゆったりと行きたいですから」
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